「Amazonに情報も表紙が出ているらしいから、一応書いておこう。こういう本が出る」
「教科書とは大きく出たね」
「本来の企画は、自分がUIについて思うところを書いた感想文であり、そのような前提で目次案も作成されている。ところが、目次案そのままで出版社の意向によりタイトルは教科書になった」
「じゃあ、本としてはダメってこと?」
「ダメとまでは言わない。教科書か感想文かというはるか以前の段階でプロを気取る連中は世の中にいくらでもいるから、そいつらは読むと良いと思うよ」
「たぶん読まないと思うよ。きっと、その人達は自分が『はるか以前の段階』にいるという自覚がないから。自覚があればとっくに改善の努力をしてるよ」
「まあね。だから学生などの若い人が読むと良いと思うよ。あまりにアホなことをやって周囲から白い目で見られないために」
「それは、実際に白い目で見られちゃった人たちがいるってことだね?」
「いるいる。そういう事例はいくつかこの本で紹介しているから」
「なんで、そういう人たちが跡を絶たないの?」
「自覚がないからだ。つい自分で分かっているから他人も分かるはずだと思い込んだりする」
「どうすれば良いの?」
「自覚を持て。問題意識もだ。きちんと問題を認識してそれを解決するために頭を使えば、それほど変なところには迷い込まずに済む」
「どうすれば自覚を持てるの?」
「まずは、この本を読んでくれ」